第1/5回🏖「油断大敵」な夏スポーツ|虫・日差し・転倒…体験から学ぶ“外的リスク”の正体
🌞はじめに|気持ちよく走っていた…そのはずが
ランニング中、足に鋭い痛みが走りました。
「ん?何かに刺された?」と思った次の瞬間には、ジンジンとした嫌な感覚が残りました。
何度か経験していたので、それがアブの咬傷だということは直ぐにわかりました。すぐに流水で洗って冷却、虫刺されの薬を塗ったものの、翌日には熱をもち、足がむくみ、歩くのも少し辛い状態に。
この体験を通じて、私はあらためて気づきました。
「夏のスポーツは、気温だけじゃなく“外的リスク”との戦いでもある」ということを。
シリーズ5回にわたって、夏の外的リスクを解説します。
🐝“見えない敵”が潜んでいる|夏スポーツでの外的リスクとは?
夏場のスポーツは、気温や湿度だけでなく、自然環境そのものが身体に影響を与える場面が増えます。特に以下のような“外的リスク”は、注意を怠るとパフォーマンス低下や体調不良、最悪の場合は競技離脱につながりかねません。
🔹主な夏の外的リスク
- 🐝 アブ・ブヨ・蚊・ハチなどの虫による咬傷・刺傷
- ☀ 紫外線・日焼けによる皮膚トラブル・疲労
- 🤕 転倒や地面の状況による擦過傷・裂傷
- 🌡 熱中症や脱水症状
これらは一見些細なことに思えるかもしれません。
ですが、「走れない」「動けない」原因の多くは、こうした外的トラブルに起因することも多いのです。
🐾実体験1:アブの咬傷|その腫れ、パフォーマンスどころじゃない
先述したアブの咬傷は、思っていた以上にダメージが大きく、運動を控えることになりました。
🩺 経過の記録(筆者体験より)
- 0日目(当日):噛まれてすぐ流水で洗浄・冷却・虫刺され薬使用
- 1日目:腫れが拡大し、熱をもち、足がむくむ。かゆみも強く、夜も寝苦しい
- 2日目以降:朝起きて腫れは少し引いたが、圧痛が残り、数日は走るのを中止
噛まれた場所が筋肉の可動に関わる部分だったため、走ろうとするだけで違和感がありました。
※以下に、虫に刺されて腫れた足首の写真を掲載しています。
閲覧に不安のある方はご注意ください。


🧴 対処のポイント(これからの人へ)
- 噛まれたらすぐに流水で洗い流す
- 冷却(保冷剤や流水)で炎症を抑える
- 抗ヒスタミン剤やステロイド外用薬を使う(市販薬で対応可)
- 症状が悪化する場合は早めに皮膚科を受診
☀実体験2:紫外線と日焼けは「疲労」のもとだった
炎天下での練習や試合後、「今日はなんだかやけに疲れるな…」と感じたことはありませんか?
それ、日焼けの影響かもしれません。
🔥 紫外線の意外な落とし穴
- 皮膚が軽度の火傷状態になり、回復にエネルギーが使われる
- 身体が炎症状態になり、パフォーマンスが落ちる
- 睡眠の質が低下し、翌日に疲労を持ち越す
🌈 予防のポイント
- SPF30以上のウォータープルーフ日焼け止めを使用
- こまめな塗り直しが重要
- UVカット機能付きのウェアや帽子も活用
🤕実体験3:地面に隠れた裂傷リスク
草の間に隠れていた石に足を取られて転倒し、擦過傷と裂傷を負った経験もあります。
🧠 気づいたこと
- 草地やトレイルは足元の視認性が低くなる
- 乾燥やぬかるみも滑りやすさを増す
- 「少しゆっくり」が安全につながる
🌡実体験4:熱中症・脱水症|「気づいた時には遅い」
運動後の頭痛・ボーッとする・倦怠感…それ、軽度の熱中症かもしれません。
🚰 予防の基本
- 運動前・中・後に定期的に水分補給
- 電解質入りのドリンクを活用
- 朝か夕方の運動を意識する
📚まとめ|“体を守る”こともトレーニングの一環
こうしたトラブルを振り返ってみて思うのは、「体を守る意識」があってこそ、継続的に運動を楽しめるということです。
夏のスポーツは最高に気持ちいい反面、ちょっとした油断が大きな代償につながる季節でもあります。
虫刺され、紫外線、転倒、熱中症――誰にでも起こりうること。少しでも事前に知っておくことが、快適で安全な一歩につながります。
執筆:だーわー(からだのカレッジ「研究ゼミ」)
運動と体を“対話”するように扱うことを大切にし、日々の気づきを発信中。